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年の瀬。
どんどん更新が滞っておりますが、このテキストを書いて 1年を締めくくれるのが、個人的にはとってもうれしいのでございます。 黄金色のこのかずのこ、 とても上手に塩抜きがされていて、 実においしい。 「これさ、醤油かけて喰ってもいいんだ」。 売ってくれたおばあちゃんが そう教えてくれたけど、 醤油をかける前に 我が家の食卓からは消えていた。 教えてくれたおばあちゃん。 来年の誕生日がくれば95歳になる。 八戸から仕入れてきた魚やお菓子を、 盛岡市大通の道ばたに座って、道ゆく人に売ってきた。 盛岡では、たぶん最後の行商さん。 12月の10日頃のことだった。 いつもの通り、道ばたに座っているゴヨばあちゃんを見つけ、 豆しとぎ(好きなんですよ)を買おうと立ち寄った私は ばあちゃんの横の看板を見て衝撃を受けたのでございます。 ……ええ! 辞めるということもさることながら、 ゴヨさんが50年も盛岡で行商をしていたことに とんでもなくビックリした。 移り変わりの激しい大通。 50年前の町並みを知っている人なんて、 通りで商いをしている人の中でも めっきり少なくなっているはず。 このゴヨさんは、50年も道ばたでず〜っと 盛岡を見守ってきた人だったんだ。 …感謝したい。 ……わたくし、スイッチが入ってしまいました(笑 「昔は昼前には売り切れたもんだ」。 郊外に巨大なショッピングセンターが立ち並ぶようになる前は、 個人商店も街角の小さな商いも、すこやかに回っていた。 そんな頃みたいには売れないだろうけど、なんか出来ることはないだろうか。 そこで、ツイッターで呼びかけたのが11日。 「@tetote_inoue 盛岡市の大通で、海産物を売っている行商のおばあちゃん。御年95歳。毎日八戸から通い続けて50年(!)、今年いっぱいで盛岡通いをやめるそうです。ありがとう、ごくろうさま。感謝の気持ちでおばあちゃんから買い物しませんか?そして私は最後の日、おばあちゃんにお花を贈ろうと思っています。」 ツイッター初心者です。 しかも未だにケータイはスマートじゃない。 しかし、反応はすごかった。 たくさんの、本当にたくさんの人がリツイートしてくれた。 (一人ひとりにお礼をしたかったのですが、やり方が実はよくわかっておらず、うまく反応できませんでした…恥) そこからは、もうとんとん進み、 25日の地元紙「岩手日報」に、ど〜ン!とゴヨさんの記事が載ると、 翌日からはもう朝8時からお客さんが押しかけたそう。 新聞の力って、本当にすごい。 *********************************************************** そして12月28日。 いよいよ、ゴヨさんの50年の商い、最後の日。 ワタクシ頼まれてもいない花を持ち、正午過ぎ、大通りへ向かいました。 そしたら………………、 ゴヨさんが、 いないっっ! ものすごい人が来ていると聞いていたので、 事前に数の子と鮭を撮り置いてくれるようお願いしていたのだった。 お昼過ぎに来るからね、と。 慌てて、お隣のナガヌマ家具店さんへ入って聞いてみると 品物は12時前には売り切れてしまい、しかもテレビ局の取材まで入り、 私が買いにくるのを待っていてくれていたものの 寒さや疲れで30分前に引き上げてしまったのだと。 「こねえな〜って、全部売ってしまったんだよ〜」とナガヌマさん。 嗚呼、嗚呼、嗚呼嗚呼〜〜〜〜〜!!! しかし、神は見捨てず。 たまたま、その場に居合わせたK社の新聞記者さんが 「私が最後の数の子を買ったので、よければ」と 譲ってくれたのでございます!! 記者さん、本当にありがとうございます! それが冒頭の数の子なわけですが、 11日からこのかた、しつこく通い続けた私が、最後に会えないなんて。 「すぐには電車に乗らないって言ってたっけよ」とナガヌマさん。 ……オシ! ワタクシは、駅へと走りました。走った走った、本当に。 今年いちばん、走ったのではないだろうか。 駅に着き、ナガヌマさんから教えてもらった地下街を探すも見当たらない。 電車の時間を見たら、直近は13時10分発の八戸行き。 ダメ元でIGRの駅員さんに「あのー、八戸から来ている行商の〜…」と 伝えると、即座に笑顔で「ああ木村さん。もう、電車に乗ってますよ」と。 入りましたよ、改札へ。(もちろん入場券買ってます) 出発まで残すところ10分、2両編成の電車の中を歩いているとき、 ワタクシの頭の中には何故か、本当に何故か、 「東京ラブストーリー」の、あのキラキラしたBGMが流れていました。 …会いたい人はカンチ!ではなく、94歳のおばあちゃん。 そして先頭車両のいちばん前に、発見! たくさんの花束と、 たくさんの贈り物を手に、ゴヨさん。 お客さんもたくさん来てテレビや新聞の取材も受けて、ほんとうに疲れているだろうに、笑顔で「待ってたけど売っちまった〜」というので、「大丈夫、記者さんから1個譲ってもらったから!」。わかったかどうかは不明ですが、こんな笑顔。 う〜、ほんとによかった! そして13時10分、八戸行きの電車は ゴヨばあちゃんとともに北へ。 ばあちゃ〜〜〜ん、50年間、本当にお疲れ様でした〜。 私があれこれやきもきするまでもなく、 ゴヨおばあちゃんは、 本当にたくさんの人に愛されていたのだなあと知りました。 やっぱり岩手、そして東北はい〜ところです。 ほんとうに、お元気で。 #
by teardropstone
| 2012-12-28 17:24
| ビバ!ローカルめし
岩手山が、胸元の辺りまで薄黒い雲に覆われている。
きっとあの雲の中では、真っ白い雪が降っているのだろう。 もう何回か雪化粧をした岩手山。 冬タイヤに交換するタイミングを悩んでおります。 …どよ〜〜〜ん。 冬へと向かうこの季節、ワタクシは一番ナーバスになります。 雪が降ってしまえば「しょーがねえ」って開き直るんですけどね。 なんで、景気づけにブログを更新。 この1ヶ月ほどの間に食べた、美味しいもののことなど。 陸前高田市は広田半島で、おいしいおやつを作っている、工房「めぐ海(めぐみ)」の看板商品、 その名も「めぐ海焼き」。 米粉を使ったおやきの生地に包まれているのは甘じょっぱく煮付けたすきこんぶ。 もちっとした生地にぱくっとかぶりついて、むにむに。すると真ん中から、ちっちゃなホタテの貝柱がコンニチワ。長野の「おやき」とも違う、おかず系のおやつです。中の「あん」も色々あって楽しいよ〜。 先日、ひさびさに行ってきた十和田湖。 行ったら必ず湖畔にある喫茶店マリンブルーに寄って、 これ食べる。名物のアップルパイ。 生の食感を残したりんごがごろんごろん。 多分、シナモン使っていないんじゃないかなー。 さすがりんご王国。素材勝負の直球アップルパイです。 そして、ここ1ヶ月(ぐらい)で、 いちばん感動したのがこれ。 花巻市大迫町の老舗「高鉱菓子舗」の栗だんご。 むき栗いっこを上新粉の白いお団子で包んで、とろ〜りと柔らかい粒あんをまとっております。 あんこの甘みと舌触りの良さはもちろんウマいですが、餅の中に仕込んだ栗!よくある甘露煮ではなく、茹で栗をまるまる包んでいるなんて、なんつう贅沢でしょ。 あんこも甘さが控えめで、しかも一口サイズなので2個3個といきたいところですが、なにしろ本物の栗を使っているので、あまり数は出来ないようす。 しかも栗のストックがなくなったら終わり、の期間限定品。お店の人に聞いたら、「11月いっぱいまで位は持つかなあ」だって。すでに2回も買いにいきましたが、また行くかも…(汗)ちなみに粒あん衣のほか、餅に醤油ダレをしみ込ませた「栗だんご」もあり(写真左)、甘いの苦手な人はこちらをオススメいたします。 栗だんごの断面。まるまるの栗が入っているのがわかりますな。 高鉱の人気商品はもうひとつ。 カリッカリのシュー生地からカスタードクリームが顔を出すシュークリーム。トッピングの氷砂糖とナッツの食感もまた素晴らしいの。 店の素朴なたたずまいにだまされそうになりますが、高鉱菓子舗はかなりハイレベルな菓子店でございます。 血糖値あがりまくり。 #
by teardropstone
| 2012-11-11 16:53
| 好き好き産直おやつ
本八幡から帰ってきました。
はなちゃんのブログを見たら、やっぱり〜な写真がアップされていてニヤリ。 そう、あの土曜の空は、みんなが見上げていたっけね。 彼方へ続くうろこ雲。 あんな、くっきりとした縞模様を見たのは 初めてだった。 来てくれた私の友人いわく、 「モーニング・グローリーみたい」。 ディスプレイにワタワタしている先から、どんどん人がやってくる。 そういうのに慣れてなくて、アタアタしてしまくってた。 それでもあり合わせの知識で、染めのこと織りのことを話しまくった。 とりあえず、過去2回の取材での知識は役に立った……と思う(苦笑)。 「この青に一目惚れをしました」と、ブースに寄ってくれたのは、 たまたまこの日、本八幡の駅で降りてイベントの存在を知ったという女性。 作品を見て、設計図(織りのね)を見て、いろいろお話をした。 そして「他も見てきます」と言って会場内へ。 伝えたという達成感と伝わったのかという不安感を忘れかけた1時間後、 なんとその彼女が「やっぱりこの青が忘れられない」と再訪。 青い絣のクッションカバーを買ってくれた。 作家や作品へ対する前知識などなく、 フラットに素直な気持ちで「これがいいから」と手に取ってくれた女性。 その感性に、そして勇気に、とても感動した。 自分自身への反省も含めていうのだけど、 今は手仕事の世界にも作家信仰みたいなものが生まれつつあって、 作品の本当のよしあしが見えづらくなっている気がする。 自分の目で見て、手に取って、いいと思えるかどうか。 そういう“ものさし”を持った使い手が増えていって欲しい。 ブースの中から外を見る。 こういう視点で見られることすらも貴重な経験で。 スタッフも名札をつけるのがルール。 終わったらお返しします。記念に撮影しときました(笑 2日間、立ちっぱで接客していたはなちゃん。 そして彼女のフォローに結集したご家族のみなさん。 ああ、なんていい家族なんだ〜!と涙が出てきそうでした。 お世話になりました!ありがとうございました。 いろいろあったけど、 次に向かっていく道が見えたのではないかしら。 だいじょうぶ、広がっているよ。 #
by teardropstone
| 2012-10-17 07:41
| てとて、手しごと
朝イチで連絡あり。
本日の出張、先方の都合によりキャンセル。 ああ、高速に乗る前でよかったわ…。 なもんで、来週が結構すごいスケジュールになっております。入れ過ぎた。 その前に、関東へ。 「工房からの風」、はなちゃんブースのお手伝いです。 その、はなちゃんの言葉がサイトに載っています。 失ったからこそ新しく得るものがあって、 失ったからこそ、それは何よりの「力」となって、 ひとを見たことのない場所へも連れて行く。 だから、失うことを恐れてはいけない。 10月13日、14日、 千葉県市川市、ニッケコルトンプラザへお越しください。 #
by teardropstone
| 2012-10-12 11:56
| てとて、手しごと
さあて、10月になってしまいました。
ばたばたしています。が、ワクワク入り、のばたばたです。 おしらせ。 10月13日(土)、14日(日)の2日間 千葉県市川市のニッケコルトンプラザで開かれる「工房からの風」。 こちらに、友人の染織家、伊香英恵(いこうはなえ)さんが出店します。 沖縄で染織を学び、郷里の宮古市で活動していたはなちゃん。 昨年の東日本大震災で、海に近い市内のアトリエは流出してしまいました。 前年、結婚を機に栃木に移り住んでいた彼女は無事でしたが 祖母の家でもあり、思い出がたっぷり詰まったアトリエを失いました。 それでも、こつこつと創作活動を続けてきました。 震災の年の9月には男の子も生まれ、母としても奮闘の日々。 作ることとの両立は、並大抵なことではなかったと思います。 花織と紬という伝統技法を駆使しながらも、 彼女のように 愛らしく軽やかな作品が並ぶと思います。 そして、両日、 わたくしも会場で、お店番のお手伝いを させていただくことに…(^_^;) どうぞお気軽に、声をおかけください! 作者に代わって説明…はできませんので 作者を呼んで参ります(笑 #
by teardropstone
| 2012-10-08 12:10
| てとて、手しごと
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